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SEMINAR 新入社員・
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Vol.10
生成AIと著作権リスク
DATE2026.03.12
プロフィール Profile
上野 達弘
TATSUHIRO UENO
早稲田大学法学学術院教授
京都大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科修士課程修了、同研究科博士後期課程単位取得退学。成城大学専任講師、立教大学教授を経て、2013年より現職。著作権法学会理事、日本工業所有権法学会常務理事、ALAI JAPAN理事、法とコンピュータ学会理事長。文化審議会著作権分科会委員、知的財産戦略本部・AI時代の知的財産権検討会委員等を歴任。主な著書に、『AIと著作権』(勁草書房、共編)、『著作権法入門』(有斐閣、共著)、『特許法入門』(有斐閣、共著)、『〈ケース研究〉著作物の類似性判断』(勁草書房、共著)等。
受講雑感 Reflection
「生成AIと著作権リスク」
AIとは何かを考える前に、そもそも著作権を正しく理解しておくことが重要である。著作権法2条1項1号「著作物とは、思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」。つまり、創作性には「個性」が必要で、思想・感情には「人間」であることが必要となる。この原則を基に、①生成AI利用のリスクは、②AI生成物に著作権はあるのか、③AI学習は著作権侵害か、以上の3つの論点について詳しく解説してくれた。現時点で議論が続いている論点や様々な解釈があることも理解できた。我々のクリエイティブ活動において生成AIに限らず、著作権侵害にならないための留意点・注意点は明らかになったが、さらに生成AI提供サービス側への技術的措置の発展に期待したい。生成AIは創作性の発展や創作作業の効率の両面で益々期待度が高い。生成AIの利活用の推進と共に、最新の情報入手とリテラシー向上がカギである。(小西裕介)