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エージェント化する都市とその体験価値
プロフィール Profile
東京大学生産技術研究所 特任教授
NOIZ
1972年、千葉県出身。1996~2000年、安藤忠雄建築研究所。2002~2006年、SHoP Architects(ニューヨーク)を経て、2007年より東京と台北をベースに NOIZ を蔡佳萱と設立、2016年に酒井康介が加わる。大阪・関西万博2025 誘致会場計画アドバイザー(2017年~2018年)。建築情報学会副会長(2020年~)。大阪コモングラウンド・リビングラボ(2020年)。一般社団法人Metaverse Japan 設立理事(2022年~)。2021年より東京大学生産技術研究所インタースペース研究センター特任教授。
受講雑感 Reflection
「エージェント化する都市とその体験価値」
コンピューテーショナルデザインを取り入れた建築からプロダクト、都市、ファッションなど多分野横断的に活躍する建築家・豊田啓介氏。2025年大阪・関西万博の招致会場計画アドバイザーとしての活動、そして基本構想は聞き入ってしまった。2017年〜2018年の段階の「非中心・離散」の理念により、「多様性でありながら、ひとつ」というデザインは、画期的であったと思う。現実の大屋根リングとも通底する。「シグネーチャーパビリオン」の中で話題を集めた、落合陽一プロデュースの『null²』における建築設計では、フレームとボクセル膜による動的な建築を実現させた。予算が少ないことを逆にエネルギーに変換したかのような挑戦的取り組み事例である。我々が担うイベント・エンタメの空間づくりにおいて学ぶべき点が多い。
後半の”COMMON GROUND"は興味深い。「デジタルとバーチャル」「環境とエージェント」の四象限から、人間社会とAIとが依拠できる共通基盤の構築と発展が、今後、必要不可欠であると強調された。首肯できる内容であった。(小西裕介)