一級建築士矩子と考えるイベント設計思考

STEP 08

着工してからの建築士の役目は?

一級建築士 古川矩子(かなこ)。イベント設計に初チャレンジ中!<ワクワクファミリーフェスティバル>の準備も大詰めで、いよいよ工事が始まります!ここから建築士は何をすればいいの?

イベントの特性上、設計期間が少ない上に、ギリギリまで仕様変更が続くから大忙し!開催の前月なのに催事内容を検討中なんてこともあるんです。そんな中、建築士は施工中の現場を「監理」します。施工管理、行政庁、施主の3者間を調整して工事を進める役割です。

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着工直前
  • ・最終図面に向けての情報収集
  • ・コンテンツに合わせて、細部を変更した図面を作成
着工後
  • ・希望の形でテントや資材が届いているかを確認
  • ・設計図面との施工誤差を見て、調整の判断
    頻繁に現場に顔を出すことが大事!てんやわんやの現場だからこそ、漏れのないようお互いにリマインド!
完成後
  • ・「完了検査」のやりとりの窓口に
    申請内容と施工に相違がないかの検査を受けます。是正の指摘を受けないよう、細部まで確認して万全の体制で臨みます。もしもの指摘は即修正。開幕まで時間がありません!
    変更が多いイベント設計では、臨機応変に対応する力がとても大切。現場にいる人たちの話に耳を傾け、寄り添い、柔軟に対応します。どんな変更があっても対応可能な書類を事前に作っておくことも肝心。何があっても動じない!
会期終了後
  • ・会期終了の瞬間から撤収を始めるくらいのスピード感で作業
    構造物の撤去後、アスファルトを打ち直し、駐車場の白線も元通りにして、移設していた植木を戻します。土面の雑草も元通りにするまでが復旧工事です。
    何事も無かったように駐車場に戻ったら、イベント設計は終了です。何ヶ月もかけて準備しても、開催期間はあっという間。夢のような時間と空間を創る仕事なのです。

建築士として現場に関われて、勉強になったし、とっても楽しかったなあ
フジアールの皆さん、ありがとうございました!またいつでもお手伝いします!

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