
一級建築士矩子と考えるイベント設計思考
法規と現場にギャップがあることも?
一級建築士 古川矩子(かなこ)。イベント設計に初チャレンジ中!来年7月に開催の<ワクワクファミリーフェスティバル>の準備ではもちろん法令遵守!でも時々、法規と現場とのギャップに悩むことがあるんです。たとえば……

法規は「イベントにおける仮設建築物」を念頭につくられているものではないから、こうしたギャップがどうしても生まれてしまいます。良い現場をつくることと、法規を守ることとが一致しないのは辛いなあ
一方で、法規が背中を押してくれるケースもあります。
建築基準法が「仮設建築物に対する制限の緩和」を定めてくれているからです。(註2)
- ・基礎は、地面に埋めずに置くだけの「直接基礎」でも大丈夫
- ・容積率、斜線制限、用途地域も関係なく、建築面積もギリギリまで大きくできる、などなど
法規制の狭間にあるイベント業界。だからこそジレンマを感じちゃう。建築士として法規を遵守しつつ、建築主の利益も守り、安全・安心な会場づくりに努めます!!
註2:仮設建築物の緩和の許可権者である行政が、安全上支障ないと認めた事項に限ります。