
一級建築士矩子と考えるイベント設計思考
広場や駐車場が野外フェス会場に!なぜ?
一級建築士 古川矩子(かなこ)。イベント設計に初チャレンジ中!来年7月に開催される<ワクワクファミリーフェスティバル>の会場は「都内某駐車場」。よく利用している駐車場だわ……でも電気や給排水は無い。本当にここで開催できるの?

電気・水道などの会場インフラが無い場所でも、イベントは開催できます!
期間限定で使用できる、設備の整った野外イベント施設はとても少ないです。そのため、公園や駐車場など、普段は別の用途に使われる広いスペースが会場となる場合は意外と多いのです。だから広いスペースはとっても貴重!
但し、イベントを実現するために重要なのは、インフラ設備工事のための「工期の先読み!」
例えばキュービクル(電気設備)設置の場合は、電気容量を設定して電気引き込みの半年以上前までに電力会社に申請する必要があります。イベントの概要がまだ決まっていない段階で、予め電気使用量を想定します。経験値の世界だわ~
給排水設備も同様。水道が無ければ公共上水の本管から引き込む工事とそのための申請が必要です。仮設とはいえ、なかなか大きな工事だよねそれから、雨水排水の計画もしなくちゃね!雨水がちゃんと流れて、会場に水たまりができないように……。
インフラ計画はもちろん、会場へのアクセス計画、多くの来場者が滞留できる広さの確保、非常時の消防車両動線の確保……などなど、イベント会場ならではの確認事項がたくさーん。手戻りが起こらないようしっかり確認するぞ!
早速、測量に行ってきま〜す!