一級建築士矩子と考えるイベント設計思考

STEP 02

“イベント設計” のお仕事。
開幕までのスケジュールは?

一級建築士 古川矩子(かなこ)。来年7月に開催される<ワクワクファミリーフェスティバル>のイベント設計に初チャレンジ中。で、12月某日、打合せをしてきました!

出席者は主催者、各協力会社、設備関係の業者さんと、建築士のわたし。企画書を見ると……ふむ?いま決まっているのは「開催日程」と「敷地の場所と大きさ」だけ?どんな空間にしたいかも決まっていない?
今からの半年でぜーんぶ決めるのか!建築士としては、開催に間に合うようにスケジュールを組むのが最初の仕事になる。イベント設計のスピード感に早く慣れないと。。。

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7月開催<ワクワクファミリーフェスティバル>
こんなスケジュールがパッと頭に浮かぶのが、イベント設計のプロです。

12月某日 仕事のお話がくる(敷地調査に行く)・計画開始!
翌年
2月 行政協議開始
3月 建築の概要決定
4月 行政への申請
6月 着工
7月 竣工・行政検査
当日 オープン!

とってもタイトなスケジュール!もっと余裕があればいいのに~と思うけど、イベント設計は予算が厳しく、設計・施工の期間もキツイ。開催地の借地期間が延びるとその分出費が増えるから。
たとえばチケット代1万円で2万人の音楽フェスとして「工事日程は1日余裕を見ておこう」なんて考えると、1万円✕2万人、つまり2億円分の売上に相当する1日を押さえることになるわけ。ひぇ~~!

開催日は絶対動かせない。会場施工の日程も増やせない。これがイベント設計の厳しさです。覚悟して臨むのみ!スケジュールを頭に叩き込んで、まだ見ぬイベント空間を想像しながら前に進みますぞ。

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